豊胸手術の危険性

大きな胸に憧れを抱く方は多くいらっしゃいます。最近では豊胸手術を行って胸を大きく見せる方もいらっしゃいます。
しかし、豊胸手術には多くの危険性が潜んでいます。
こちらでは、豊胸手術の方法のひとつであるシリコンバッグの危険性についてご紹介します。

シリコンバッグとは

胸を大きくするために、乳房を開きその中にシリコンでできたバッグを入れます。ボリュームを出す事に優れた術法であり、取り出しもできます。確実にバストアップする事ができるので人気が高い方法です。
昔は体内で破損する危険性もありましたが、最近では技術の発達により体内でバッグが破損する可能性は極めて少なくなっています。
しかし、シリコンバッグを使う事で生じる問題がないわけではありません。

石灰化

石灰化とは、脂肪がシリコンバッグの周りで固まり、石のように固くなる事です。シリコンバッグを入れた後は体内で炎症が起こります。人によって差はあり、じんじんと痛む方から、気にならない程度の痛みの方もいます。炎症が起こるとその周囲ではカルシウムが結晶となってシリコンバッグの周りで固まってしまいます。
シリコンバッグの炎症は表面に現れていない時でも長期間続きますので、豊胸手術をして10年ほど経つとシリコンバッグの周りをカルシウムが覆ってしまいます。
石灰化がひどくなるとシリコンバッグが傷み、破損する原因になる事もあります。また、取り出しの手術を行おうとしても、皮膜に石灰化が起こってきれいに取り出す事が難しくなってしまいます。

乳がんの発見が遅れる

乳がんの検査は触診とマンモグラフィーを用います。
しかしシリコンバッグを入れていると不自然なしこりの判断が難しくなります。また、マンモグラフィーを行ってもバッグが邪魔で正しい撮影ができなくなってしまいます。
乳がんは早期発見がなにより大事です。発見が遅れる事は、死亡リスクがその分高くなるという事になります。
豊胸手術を行う事によって乳がんになる、という事はありません。しかし、乳がんの発見が遅れてしまう、または検査が困難になるのは事実です。よく考えてから行いましょう。

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